通信紙
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| ●おくりもの、というもの ─知ってることは力になる・20─ たていわ しんや(信州大学医療技術短期大学部助教授) |
| ●法人化日記(3) |
| ●ちくまの日記 |
| ●編集後記 |
─知ってることは力になる・20─
たていわ しんや(信州大学医療技術短期大学部助教授)
またも「使いまわし」で、そしてどうにも「力になる」ことはなさそうな文章ですみません。『読売新聞』12月15日夕刊の文化面「土曜文化」という欄に掲載された原稿です。新聞社の方でつけた題は(新聞ってそういうものなのです)「贈り物の憂鬱」という題で、まあそれもいいかと思って、新聞の方ではそうなりました。
14字×74行という制約で書いたのでなんとも言葉が足りませんが、なんとなくわかってもらえ、思ってもらえたら、考えてもらえたらと思います。
* * *
なぜか贈り物の季節である。もらえるものならなんでもうれしい。であるのだが、なにか贈り主の思いがこめられ気持ちがこもっていたりすると、まれにだけれども、気が重く、つらいこともないではない。
そんなことが、やはりこの季節の行事になってしまった募金や寄付、そして恒例行事と別の切実さで求められている国境を越えた援助にもあると思う。
突然災害に襲われた時、救援物資が届くとそれが心に沁み、人がやって来るとその心意気を感じ、自分も心を強くもつことができることがたしかにある。けれどもそんな場合ばかりではない。人々の善意に頼らないと日常の生活そのものをやっていけないとなると、心細い。また、もらい物の背後にその人の(善意の)顔がいつも見えてしまうのも、なかなかうっとうしいところがある。
とはいえ実際に必要なものが足りていないのは事実だ。政府に払うものをけちっているくせに、それは政府のやることだと居直られてばかりではどうにもならない。だから「温かい心」を求めるのも求められるのも当然のことではある。また必要とする側はとにかく必要なのだから、そこは割り切ってもいる。しかしごく基本的には、特別の「思い」がこ
もっていたりしない方がよいことがあり、そういう気持ちのあるなしと別に満たされないとならない必要というものがあるだろうということである。生きて暮らすこと、そのための例えば介護という必要。
小学校などで「教育の一環」としてみんなでよいことをしにいくのが流行である。よいことはわるいことでなく、たしかによいことではある。ただそこで「与えること」や「自発性」の危うさにどれだけ注意が向けさせられているのだろう。
一人よがりの「善意」でなく「共感」ならよいのだろうか。しかし、容易に共感が及ばないところにも必要はあるだろう。あの豊かな国の人たちとの境遇の違いを思えば、そう簡単にあの人たちに共感されたくはないが、しかし必要なものをあの人たちはもっているからそれを求める、求めざるをえない、そういう人たちもまたいる。
そういう場面でも、その基底ではなんらかの意志や共感が贈与という行動に人を向かわせるのだと言われれば、それを否定はしない。しかし、この季節、もらえるものはもらいながら、しかし本当はこんなはずではないと、かすかに、あるいははっきりと、思っている人がいくらもいるのは確かだ。そしてそうした鬱屈がいま世界大に存在し拡大しているのだと思う。
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以上です。今年私は「自由の平等」1〜4を『思想』(岩波書店)という雑誌に「国家と国境について」1〜3を『環』(藤原書店)という雑誌に、だらだら書いたのですが、そこに書いた中身=理屈はともかく、その意図は、「平等のこととか国家のこととか、もっとみんなまともに考えないとね」、というところにありました。
ここに再掲した短文は、「肩の凝らない内容」のものという新聞社側のリクエストもあり、見本に送ってもらった他の方が書かれた文章も「娘が猫に好かれた謎」とかそういうものだったので、それふうにしてみたのですが、でも結局は堅かった、でしたでしょうか。まあ仕方がない。たとえば、やさしい心があってなにかをする、のはよいことだとして、そういう心がそう湧いてこないような関係もある。そんなことが日々の小さいな関係の中にもあるし、「国際援助」にもある。そういうときには何もしなくていいだろうか。あるいは、NHKのテレビの県内のボランティア募集のコーナーで、どこそこの社会福祉協議会で割り箸を集めてどうとかという同じ募集が毎週流れていると、「なんか違うんだよなあ」と思ったりする。アフダニスタンだとか、「困っているから助けてあげる」もよいし、「助けてあげなくてはならない」もよい、それはよいのだけれど、しかしそういうときに、自分(たち)の手持ちは手持ちとして持っていることは当たり前だとされていて、その財布からなにがしかを、ということになっている。
現実がそうであることはその通りなのだけれども、私は、基本的には、その私たちが持っているものが私たちのものだと、考えたいだろうけれど(だってその方が、多く持っている私たちにとっては都合がよいのだから)、考えられない、考えるべきでない、アメリカでも日本でも、その国にあるものはみんなその国のものだと言いたくても実は言えないの
だというところから考えていかないとならないのだと思っているのです。そんなことをきちんと言おうとして「論文」を書いたりしているのですが(「自由の平等」は4回書いてまだ終わらない)、基本的にはとても単純なことです。「歳末助け合い」等々に私たちがなんとなく感じる居心地の悪さも──誤解はないと思いますが、私はそういうものに意味がないというようなことを言いたいのでは、まったくないのです──、煎じ詰めていくと、こういう基本的で単純なことが曖昧にされてしまっているという感覚に発している、と私は思います。[戻る]
「ちくま」の法人化の準備が進んでいます。前回までの「法人化日記」に続き、現在までの進行状況をお知らせします。
<建物について>今年10月に、日本財団の助成金を申請しました。これは、社会福祉法人に対する助成で、社会福祉施設整備に対して交付される助成金です。「ちくま」ではこれまで、「福祉車両寄贈事業」にて、1998年にはじめた、移動サポートに対して、2台のリフト付車両を頂きました。
現在はまだ「社会福祉法人」ではありませんが、法人申請中でも助成金申請は可能です。「ちくま」では、法人所有の建物に、民間も同居(ちくま共同作業所等は間借り)で、バリアフリーはもちろんですが、建設から解体まで含め、現状でできるだけ環境に負荷をかけない資材等を使っての「エコハウス」を考えています。
これまでの「ちくま」の流れと、現在の環境を考えると、自然と「エコハウス」という方向に話が進んできました。「エコハウス」といっても、色々ありますが、できるだけいろんな機器をつけず、自然の風やお日様や、信州の風土を考えた上での「エコハウス」を考えています。ということで、申請がとおれば“新築”となります。<土地について>
ちくまが発足して間もない1986年5月に、現在の旧「宮田学園」の土地・建物を松本市より無償で借りてから、約15年半が過ぎました。松本ではじめての作業所ということもあり、また、当時「ちくま」を支えていた人々の熱意で、お借りすること
ができたと思います。
11月22日に、有賀松本市長とお会いし、法人化後も土地をお借りすることの承諾を頂きました。市長からは「福祉はできるだけ民間でやり、行政がフォローする形が望ましく、意向に沿いたい。無償にはできないが、できるだけ減免するので、建設を進めてほしい。」とのご解答をいただきました。<組織について>
法人化後の「ちくま」は、「社会福祉法人 ちくま」が、「身体障害者小規模通所授産施設 ちくま」を運営することになります。これまでの、「ちくま福祉会」が運営する「ちくま共同作業所」も、民間のまま残し継続する予定です。これにより、今までよりもう少し所員の受け入れが可能になります。
法人には、年間1.100万円の予算が来ますが、定員は10名〜19名、それ以上でも差し支えはないのですが、予算は変わりません。
法人施設では、できる事業が限られています。今後の「ちくま」も、法人ではできない事業は、変わらず「民間」の「ちくま」で、具体的な提案を続けていける組織を目指したいと思っています。基本財産について
上記法人施設を立ち上げるには、土地・建物と、基本財産が1.000万円必要です。これを、現金か建物か有価証券などで用意しなくてはなりません。
以前、「ちくま」で募集した「出資金」を、ご寄付いただきその一部に当てています。その他
12月の今週、長野県の「社会福祉法人審査会」があり、そこで、「ちくま」が法人になれるかを審査されます。すべてがこのまま順調に進めば、年度内に引越しもすることになります。
「ちくま」の望む法人化計画が、日本財団の評価を得れば、この計画が現実のものとなります。今は、その結果が楽しみとなっています。
最後に、今年もたくさんの出合いがありました。20周年も無事終えることができました。今年一年のご協力に感謝します。ありがとうございました。
来年も、楽しみな忙しさが続くことを期待して、変わらずご協力をお願いいたします。よい年をお迎えください。[戻る]
今年も お世話になりました
世田谷ボランティア協会・世田谷区職員ボランティア研修の皆さん
今年も10月31日から11月2日の3日間、世田谷区職員ボランティア研修の方々にお世話になりました。普段スタッフの手がまわらない所などを片付けてもらったりと、TちくまUもT生活寮Uもとても美しくなりました。正直TちくまUがキレイになる日は、世田谷の方たちに来て頂いた時ぐらいなのでは……?
23名の方たちと交流するなかで、1人の男性と出会いました。彼は東京の清掃事務所で働いている方なのですが、当所の自所製品でもある“手作り石けん”にとても関心を持ってくださり、研修終了後に何度も情報を交換しあい、色々なイベント等で当所の石けんを紹介して頂いています。今よりももっと当所の石けんに関心を持ってもらいたいと思います。
また、11月18日には「社団法人 世田谷ボランティア協会20周年記念パーティー」にも参加させて頂きました。(会場はなんと!!夜景の見えるビルでしたぁ!田舎モンには刺激が強かった)
今回、人との出会いのすばらしさを改めて感じさせてもらう機会でした。世田谷の皆さんありがとうございました。 (担当 林 秀香)
恒例 春の味覚
はっさく(和歌山県産・低農薬)
甘なつ(熊本県産・低農薬)
3月に入荷予定。新年よりご予約承ります。[戻る]
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10月31日 |
世田谷区職員ボランティア研修受け入れ。(〜11月2日)24名の皆さんが、ちくま各所及び自立生活者の自宅でお手伝いくださいました。 |
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11月4日 |
ささらの里まつり」でバザーをさせていただきました。 |
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5日 |
寿台養護学校の宮田先生、研修。(〜9日) 松本養護学校から1名、職場実習。(〜16日) |
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18日 |
世田谷ボランティア協会20周年に、新井、野田、林参加。 |
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22日 |
山梨県の「こぶし園」職員の皆さん10名、見学。 |
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26日 |
松本養護学校から1名、職場実習。(〜30日) |
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30日 |
出資者の会。法人化に関して、具体的な報告が出来ました。 ☆恒例、忘年会。「えっ、どうしたの?」というほど大勢のご参加に会場はあふれ、出し物も山盛り。恒例ボディビルのパフォーマンス、和太鼓、バルーンアート、皿まわし。そして大人気の所員Aくんによるパラパラでは、1年間の練習の成果が上がり、本来のパラパラねえちゃんスタッフ林がかすんでいました。 |
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12月4日 |
信州大学医療技術短期大学部看護科学生3名来所。卒論に関して。 |
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10日 |
野田、ぴあねっと21の運営委員会出席。 |
年末年始休業のお知らせ
筑摩工芸研究所・ちくま共同作業所・ゆんたあく 12月28日〜1月6日
ちくまの店(昼・夜共に)12月30日〜1月3日 ※ただし、大晦日の夜から元旦まで特別 営業をいたします。「四柱神社」に2年参りしながら、お立ち寄りください。
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