通信紙

こちら“ちくま”

2000年第4号 通巻20号
 
 発行人 新井俊雄
 編集人 大下京子 宮沢敬子
 発行所 筑摩工芸研究所
 〒399-0001 長野県松本市宮田8-22
 tel. 0263-26-6330 fax. 0263-26-6047

お金のこと→についてのお願い(「NPO」のこと・5)
 ─知ってることは力になる・15─

 たていわ しんや(信州大学医療技術短期大学部助教授)
ぴあねっと21(松本市障害者自立支援センター)からのお知らせ
 


新井俊雄 木端仏展

ちくま忘年会

結んでむすびや

微酔い処繁盛記


ちくまの日記
編集後記

お金のこと→についてのお願い(「NPO」のこと・5)
─知ってることは力になる・15─


たていわ しんや(信州大学医療技術短期大学部助教授)

 *以下は「NP●についての ◆×10」として長野県NPOセンターの機関誌『Uhta』第10号(2000年5月)に掲載された文章と同文です。あしからず。

◆何を選んで書いてもどうせ長くなります
 ならいっそ、と箇条書きでいくつも並べることにしました。ホームページ(http://ehrlich.shinshu-u.ac.jp/tateiwa/1.htm)に「NPO(非営利組織)」というコーナーがあり、私がNPOについて書いた文章も掲載されていますので、言葉足らずのところはそれで補っていただければと思います。

◆地縁と自発性について。これまで多くの活動は地縁に関わっていた
 そういうものからこれからも縁は切れないだろうし、また切るべきでもないかもしれない。ただ、たとえば従来の町内会のような形態がそう機能しなくなっている、少なくともある種の活動は不得意としている。ではどうするか。これで決まりという答はなく人の数にもよるが(少ないとどうしても全員動員になる)、可能なところでは、より自発的な集まり、外部の人も取り込んだ集まりという色彩を強くしていくことが求められることになるだろう。

◆他方、どこにあるのかが関係なくてよいものもある
 実際に人が集まるのはたまにでよく、Eメイルか何かで連絡がとれていればよい場合がある。そうい う組織は東京にあってもよいが、長野県のどこかの村にあってもよい。また、各地域で集まるのはほんの小さな規模でよく、ただそれぞれをつなぐネットワークが広い範囲にあると都合がよいという場合がある。そういう組織の事務局などもほんとはどこにあったってよい。少なくとも事務局に関わる全員が東京にいないとならないということはない。田舎でできる地域を超えたNPOというのもありうるし、実際ある。もちろん地域で解決しないとならない問題は地域を基盤とするしかないのだが、こういう方向もありうるということだ。

◆お金のこと
 民間だけどお金がないから行政からの助成を要望、という事情はたいへんよくわかるのだが、ほんとうは何が税金を使って行なわれるべきことで何がそうでないのかを考えるのが大切なことだと思う。論証は省くが、いわゆる福祉、環境、海外援助の分野については基本的には税金から支出されるべきであり、他方、「公共事業」(と呼ばれているもの)のかなりの部分は怪しい。だから本来税金を使うべき仕事については、それを目指した戦略を立てる。そしてそれが実現しても実は民間の役割は終わらない。公的なお金を使って、民間がやった方がよい仕事はたくさんあるからである。

◆続き
 NPOの活動をやっていると、当然だが、組織の活動にお金をまわしてくれという方向に行きがちだ。しかしこれはちがうかもしれない。一人一人が生活に必要なものを選べるのが望ましいとすれば、原則論から言えば、一人一人がお金を社会から分配されて持っていて、それを自分が選んだ組織や活動に支払うというのが本筋ではないか。現実には難しいがどこかでこのことを考えに入れておく必要がある。考えに入れると、これまでの「地域振興」「産業振興」のやり方がよかったのか、疑問にも思えてくるだろう。

◆選ぶ前提としての選択肢の存在
 民間活動の参入の一つの意義は多元化である。可能であれば複数あることが望ましく、独占は排するべきだ。これは既得権益があるからなかなか難しい。けれども、少なくとも、「ここには社会福祉協議会(多くの人はこの民間組織をお役所の一部だと思っている)がありますから」などと言われて引き下がらないこと、「なんにもわかっていませんね」と反論すること。

◆働く場としてのNPO
 やりがいのあるおもしろい仕事だったら給料は安くてもよい。これは考えてみればあたり前のことである。そういう方向に意識として変わってくると思うし、実際若い世代はそういう方向に既に変わってきている。他方、退職した人がいるし、そしてボランティア活動、余暇活動、趣味としての活動がある。経験的には、後者は、思いいれが強すぎたり押しつけがましいところが多かったりする。そして前者、若い人は経験や知識がない。国内外のNPOの人の動かし方や育て方、組織を開かれたものとし機動的なものにするための工夫を知り、取り入れることの意味の大きな部分はここにある。

◆これに関係もして、教育
 もっと世間のことを知らせるということをある程度意識的にやらないとならないのかもしれない。しかも、高校生が老人ホームにボランティア、よいことをしましたというのと(それも悪くはないのだろうが)少し違うふうに。大学生がNPOで研修できるようにする、それを大学教育の一環とする、等。米国等で行なわれている。(NPOの側にそういう受け入れの態勢がないとならないから、これはNPOの側にとっても負担なことでもあるが。)

◆続き
 これからの大学は地域に貢献しないと生き残れないなどと言われる。少し脅迫めいた感じもするし、学問がなんでも役に立つものでならないと私は思わないが、それにしても貢献自体はわるくない。ただ貢献といって企業となにか共同開発するだけではない。これからの大学院の果たす役割の相当に大きな部分は、大学の教員(この人たちの数はもう足りている)を作り出すことではなく、NPOを拠点に何かしてみたい、あるいは既に何かしているという人に、知識を得たり他の人と議論する場を提供することだと思う。

◆最後に
 もちろん、ただで使えるもの、安く使えるものは使いましょう。最初に紹介したホームページ(年間9万件ほどのアクセスがあります)には「これからあること」といったコーナー等々もあります。イベントのお知らせなどTAE01303@nifty.ne.jpまでメイルをいただければ掲載いたします。よろしくお願いいたします。


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■新井俊雄 木端仏展

会場  ギャラリー(信濃倶楽部)
    ウッディプラザ・まつもと木舎 本館2F
    松本市新橋6−15
日時  8月5日より 午前10時より午後7時まで
最新作を多数展示しております。どうぞお立ち寄りください。


■ちくま忘年会

暑〜い夏に、寒〜い冬のご案内
日時  12月1日(金) 午後6時30分より
会場  なんなんひろば(毎年開催の会場です)

真っ白なスケジュール帳に12月一番乗りのチェックを入れてください。
皆様のご出席をお待ちしております。
募  集   
午後からの料理作りを手伝ってくださる方
詳細は次回21号でご案内させていただきます。


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<ぴあねっと21(松本市障害者自立支援センター)からのお知らせ>

 ちくまの大下が所長を務める「ぴあねっと21」では、下記の企画を予定しています。参加ご希望の方、詳しく知りたい方など、「ぴあねっと21」までお問い合わせください。

tel.0263−27−7211
fax.0263−29−5020

(問い合わせ・申し込み 月〜土曜 午前9時〜午後5時45分)

日時:8月26日(土)午後2時〜4時
会場:松本市総合社会福祉センター 4F中会議室
参加費:無料
募集:障害をお持ちの方

申込み:8月18日(金)までに「ピアネット21」まで。
(締め切りを過ぎた場合は「ピアネット21」にご相談ください。)

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結んでむすびや

「あぁー 朝だ…。 どうしょう…。うぅぅ〜」とうとう7月3日がやってきました。
そうです、そうなんです.「むすびやちくま」の新装開店日なのです。もう逃げも隠れも出来ません。あれも心配、これも心配、「あー、どうしよう、さーどうしよう。」と頭の中にいろいろなことが駆けめぐって、店に行く車中ですでにパニック状態!

 いざ店に着いて準備中も異様なハイテンションは続き、誰もいない店内でひとり、すでに3,4人はお客様がいるかのような、まるで誰かと会話をしているかのような独り言を言いながら迫ってくる開店時間と戦っていました。そして何を思ったのかすっかり舞い上がって、自分でもにぎりきれないほどのご飯を炊き、その上、お釜の蓋を開け炊き上がったご飯のあまりの多さに驚き、3秒ほどかたまってしまいました。

 そんなこんなで、やっと1ヶ月が過ぎようとしています。ナワテ通りで、ただならぬ声を耳にしたら、それはたぶん私でしょう。まだまだ、この大騒ぎは納まりそうにありません。  百瀬明子


微酔い処繁盛記 <皆さん素敵なお客様です>

 夏至を過ぎて間もない頃の開店でした。打ち水、盛り塩、のれん暖簾を出す頃、まだカンカンの日照りです。ひたすら只管日暮れが待たれます。「先ず冷えたビール」元気に跳び込んで来られるお客様。まるで神様。「こんなに明るくちゃ、赤い顔で歩けないね」と腰をすえて下さるお客様。お背中に後光が‥‥(西日が?)。「脚もともふらつきました、微酔いの域を脱しました‥‥」とおっしゃるお客様。どうぞご安心下さい。こんなお客様の為になら、いつでも看板を書き換えます。「泥酔い処」、とね。                                 店主敬白

 8月より「微酔い処ちくま」<夜の部>は土曜日もお店を開けております。そこで休業日を日・月曜日に変更させていただきます。(「むすびやちくま」<昼の部>の休業日は土・日曜日)


●夏休み

筑摩工芸研究所(ちくま共同作業所)   8月12日(土)〜20日(日)      
ゆんたあく(なんなんひろば公民館喫茶) 8月12日(土)〜17日(木)
むすびや・微酔い処ちくま        8月13日(日)〜16日(水)

スタッフはバザー・移動サポート等で動いていますので、移動サポートのお申し込みはご案内の携帯電話をご利用ください。

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ちくまの日記


6月28日

花田養護学校中学部、白金先生見学。

29日

移動サポート用の車のステッカー作り打ち合せ。(アードバンスの村田さん来所)
「24時間テレビ」とか「日本財団寄贈」とか書いてあっても、「車いすマークがないと障害者用駐車場に停めるな」と、いろんなところで言われてしまうのです。

7月1日

「ぴあねっと21」主催のピア・カウンセリング集中講座に数人参加。

3日

ナワテ新店舗開店! 「むすびやちくま」(昼の部)、「微酔い処ちくま」(夜の部)
よろしくお願いいたします。

7日

社団法人日本青年奉仕協会の渡辺さん来所。

8日

共立学舎作品展でバザーをさせていただきました。毎年ありがとうございます。

10日

信明中学体験学習受け入れのため、打ち合せ。
「いのちの祭り」事務局:西村さんと、スタッフ:藤根さん来所。

11日

ゆんたあくの新メンバーとなるKさん来所。

13日

松本市福祉大会分科会会場(なんなんひろば)でバザー。
新所員Uさん、きょうから通所。

15日

松南高校文化祭で生徒さんがちくまのバザーをしてくださいました。毎年ありがとうございます。

19日

「ぴあねっと21」主催の障害者パソコン教室に2名参加。
信明中学ボランティア体験学習で2名来所。

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〔編集後記〕
 公的なお金、寄付、商い、福祉現場の運営方法はさまざまです。ちくまは「商い」を大切にしています。それが1番対等で、無理なく長続きする関係だと思うからです。この特集を次号で。 (京)

 暑中お見舞い申し上げます。この夏も忙しい「ちくま」、石けん工場の移転工事もあります。元気でこの暑さを乗り切りましょう。(み)


支援会員 年間 2,000円

賛助会員 年間 5,000円


移動サポート賛助会員

 (個人)年間 5,000円

 (企業)年間 10,000円

各会員の方には『こちら“ちくま”』やさまざまなご案内をお送りします。

郵便振替口座a@00520−6−22266
口 座 名 義 筑摩工芸研究所

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