「あしながさん」半減
災害や病気などで親を亡くした遺児を支援している「あしなが育英会」(東京)が、継続的に資金を寄せる「あしながさん」の激減に苦慮している。2000年には全国で約5万3千人いたが、今年十月一日現在、2万4千人余りと半分以下に。県内登録者も195人で最盛期の三分の一以下になった。自殺する親の増加などで貸与希望者は増加傾向にあり、新たなる支援者の開拓が課題になっている。
育英会は主に高校生遺児に奨学金を貸与しており、継続的な支援者よる寄付と、春と秋に行う街頭学生募金を主な財源にしている。育英会の収支報告によると、2000年度の奨学金貸与総額は13億円余りで、同年度に寄せられたあしながさん募金は10億1千万円余。05年度は貸与額が20億4千万円余と増えたが、募金額は8億3千万円余に減った。
育英会の工藤長彦理事によると、2001年頃から寄付継続を辞退する人が多くなり、それまで年間2千人前後いた新規にあしながさんになる人も、04年以降は千人を切るようになった。平均寄付額は月額約2千円だが、「不況の影響や、年金生活の高齢の寄付者自身の生活が厳しくなっており、そのしわ寄せが来ている」としている。
2006年10月1日現在、育英会の奨学金を受けている高校生や大学生などは全国で5、249人、長野県内は82人いる。工藤理事は「希望者、採用者とも増えつつある」としている。
長野県内の奨学生らは今月下旬、長野市などで街頭募金と新規あしながさんの募集キャンペーンをする。父親を病気で亡くした信大工学部2年の学生(20)=金沢市出身=は「一人でも多くの協力を」と呼びかけている。(信濃毎日新聞 2006.10.18)
自死遺児学生有志による「自殺防止の提言」
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