吉田博 名版画シリーズ (解説)
日本アルプス 十二題(第二期)
(第1期 頒布作品)(第3期 第4期 頒布予定作品)
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仕 様(第一期頒布作品見本)
作 品 手摺り木版画(日本アルプス十二題)より第2期頒布作品3点
1.「劔山の朝」6版46度摺り
2.「白馬山頂より」10版36度摺り
3.「鎗ヶ岳」8版31度摺り
用紙 福井県大滝産楮紙
画面サイズ 24.8×37.5cm
額サイズ 44.4×56.5cm
制 作 (株)吉田スタジオ
体 裁 3点セット・額1枚付き(桂材木地塗り仕上げ)・アクリルガラス・黄袋つき・箱入り
部 数 限定380セット・番号入り
(番号の指定はご容赦ください。数に限りがありますので、全期予約者を優先に頒布させていただきます。)
頒 価 各期とも135,000円(税込み)
刊行 郷土出版社
※限定380セット・番号入り
※分割払いもございます。ご相談ください。
※専用額を余分にご希望の方はお申し出ください。実費にてお頒けいたします。
※パンフレットもありますので、下記にお問い合わせください。
インターネット安曇野
mail to:azumino@po.cnet.ne.jp
第2期 頒布作品 3点 解説
今回の第二期頒布作品三点も、大正十五年に吉田博が制作発表した「日本アルプス十二題」のシリーズ中のものであるが、この三作品は北アルプスの中でもとりわけ有名な山々を描いたものであり、当時より人気が高かった作品である。
「白馬(はくば)山頂より」は、後立山(うしろたてやま)連峰の主峰白馬岳より南に杓子岳(しゃくしだけ)、白馬鑓ヶ岳(やりがたけ)を眺め描いている。画面右上には遠くはるかに槍ヶ岳ヶ見える。
「劔山(つるぎさん)の朝」は、立山(たてやま)連峰にあって立山と並ぶ雄峰である劔岳(つるぎだけ)の朝焼けの姿である。上方には朝日に輝く雲、左下には朝食の支度をしている山男の姿が火影の中にみえる。
「鎗ヶ岳」は、北アルプスのほぼ中央にあり、穂高岳とともに北アルプスを代表する名峰である。喜作新道(小林喜作と親交の深かった吉田博が命名)よりみた槍ヶ岳の雄姿である。
ごあいさつ
父、吉田博は明治末から大正にかけての日本の洋画家の中で、山岳画家としては第一人者として知られている。特に日本アルプスには毎年登って山頂を極め、画面になる所を探し求めては、あまり人の行かない所まで歩き廻った。
博の水彩画と木版画の大部分は、アメリカ、カナダ、イギリスなどに渡り、多くの美術館にも蒐集(しゅうしゅう)されており、いまだに方々で発見されている。近年日本ではあまり見つからないので、アメリカやイギリスから逆輸入されているほどである。
今回、日本アルプス命名110年記念として、当時の木版原版を使用し、初版に使用したものと同質の福井県大滝の楮紙(こうぞし)を使って手摺り頒布することになった。摺りは、父の時代から専属の摺り師である小松平八氏により、私が監修という立場で制作した。
吉田博の木版画を、一人でも多くの方々にご理解いただければ幸いです。
吉田博長男 日本版画協会会員 吉田遠志
本作品の五大特色
- イギリス人ガウランドが、1881年に初めて現在の南・北アルプスを「日本アルプス」と名付けてからちょうど110年。本作品はそれを記念し、「日本アルプス命名110年記念」として刊行されるものです。
- 本作品は、大正15年に吉田博先生が制作発表された木版画の版木をそのまま使用し、紙も初版に使用されたものと同質の福井県大滝産の楮紙を用いて、ご令息の吉田遠志先生によって監修制作された手摺り木版画です。
- 本作品は、吉田博先生の存命中から専属の摺師である小松平八氏により、3点ともにそれぞれ色摺り数31〜46回を重ねて、完成度の高い、精巧で深みのある作品に仕上げました。
- 「日本アルプス十二題」は全部で12点構成ですが、各3点ずつ4期に分けて刊行いたします。また、いずれも手摺りのため限定頒布となり、それぞれ番号入りとなっております。
- 本作品は、ご家庭ですぐに鑑賞いただけるよう、桂材の美麗な特製専用額縁付き(1点)となっております。
「日本アルプス」命名の由来
「日本アルプス」という名称は、イギリス人冶金技師ウイリアム・ガウランドが「日本案内」という著書(1881年刊)の中で紹介したのが最初。ガウランドは、大阪造幣局寮のお雇い外国人技師として明治5年(1872)に来日し、明治11年7月、外国人として初めて槍ヶ岳に登頂した。なお、ウェストンの槍ヶ岳登頂は明治25年である。