豪華特製掛軸(解説)
春草筆「月下牧童」 弧月筆「漠 布」

「月下牧童」解説(拡大240k) 「瀑布」解説(拡大224k)
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予約限定制作(ナンバー入り)
信州が生んだ二大天才画家、西郷弧月と菱田春草。その不朽の名品「瀑布」と「月下牧童」を特製掛軸仕立てでお届けします。
発行元(株)郷土出版社
体 裁
弧月筆「瀑布」
画寸法 100cm×31.7cm
軸寸法 177.5cm×45.2cm
本 紙 特漉き鳥の子紙・コロタイプ多色製版
仕 立 掛軸装(上・下=綿紬、中回し=貴船緞子、一文字・風帯=新金襴、軸先=塗軸)、桐箱納め・タトウ付き
制 作 株式会社 便利堂(京都市)
部 数 限定150幅・番号入り
定 価 195,000円(税込・10カ月10分割)
分割価格 210,000円(税込・10カ月10分割)
春草筆「月下牧童」
画寸法 100cm×39.3cm
軸寸法 177.5cm×45.8cm
本 紙 特漉き鳥の子紙・コロタイプ多色製版
仕 立 掛軸装(上・下=綿紬、中回し=貴船緞子、一文字・風帯=新金襴、軸先=塗軸)、桐箱納め・タトウ付き
制 作 株式会社 便利堂(京都市)
部 数 限定175幅・番号入り
定 価 195,000円(税込・10カ月10分割)
分割価格 210,000円(税込・10カ月10分割)
※両作品ともに番号の指定はご容赦ください。ただし、両作品をセットでご購入の場合は、両幅とも若い同番号でそろえさせていただきます。
パンフレットもありますので、下記にお問い合わせください。
インターネット安曇野
mail to:azumino@po.cnet.ne.jp
解 説
明治31年に創立された日本美術院において四大天王と謳われた天才は横山大観、下村観山、西郷弧月、菱田春草の四人ですが、このうち二人が信州人で、弧月は松本市、春草は飯田市の出身です。いずれも若くして世を去りましたが(春草37歳、弧月39歳)、その活躍はわが国の近代絵画史上に燦然(さんぜん)と輝いております。
弧月、春草はともに旧士族の家に生まれ、草創まもない東京美術学校(校長・岡倉天心)に入学、同校卒業後は母校において教鞭をとって後進の指導にあたっていましたが、明治31年の東京美術学校騒動に際し、校長天心に殉じてともに同校を辞職。同年の日本美術院の創立に、大観、観山らとともに評議員として参加しています。近代日本画革新運動の旗手として活躍した大観、春草、弧月らの友情は、最後まで厚かったと言われています。
このたび小社では、この才能豊かな二作家の生誕120年を記念して、弧月「瀑布」、春草「月下牧童」の二大名品を、美術制作の老舗、京都・便利堂の精巧な軸装仕立てで、愛好者の皆様に限定頒布させていただくことになりました。
日本近代絵画史上に大きな足跡を残した弧月、春草の名作を、この機会に充分にご堪能いただき、かつ末永くご愛蔵いただけることを心から祈っております。
発行元(株)郷土出版社
西郷弧月「瀑布」(明治34年頃の作)
弧月には、信濃美術館蔵の「飛瀑」という双幅の名品がある。峻厳な岩と滝の飛沫が烟霧(えんむ)のように湧き立っている構成で、清澄な気品がみなぎる作品である。年譜をたどると、弧月は明治三四年に開催された日本絵画協会第10回連合共進会と、日本美術院での第八回互評会に「瀑布」と題した作品を出品している。
今回紹介する「瀑布」は、下方に新緑の樹木が描かれている点をのぞけば、図版で見ることができる互評会での作品に似ている。没骨(もっこつ)の明暗による岩石の描き方、滝の表現に、朦朧(もうろう)体の手法が生かされているみごとな作品である。制作年代は、「飛瀑」が明治三五年頃とするならば、「瀑布」はやや先行するかもしれない。この作品は、古美術品の収集家であり、芸術家のパトロンとしても有名な三渓原富太郎(弧月の末弟健雄の義父)が所蔵していたものである。弧月ともゆかりの深い原家に旧蔵されていた名品「瀑布」が、郷土出版社によって複製頒布されることは、この上ない喜びである。
(弧月会会長・吉田 俊)
菱田春草「月下牧童」(明治43年作・山種美術館蔵)
「月下牧童」は、禅宗絵画のひとつである「十牛図」の内、「帰牛帰家」に題材を得ていると思われる。初秋の皓々たる月光を浴び、家路を辿る牧童の顔の表情は、平安な雰囲気に満ち、悟りに入ったかの感さえする。それは、そのまま菱田春草が深い画境に到達している証明でもあろう。縦長の画面に満月、芒の原、牧童と牛、水面の配置が誠にそのよろしきを得、名品と呼ぶにふさわしい構成である。芒の葉が律動的なリズムで描かれ、次第に霞んでゆく。ここには、朦朧体表現を通して体得した空気遠近法が巧みに用いられている。そこには、初秋の爽やかな風が吹き渡っていることであろう。水面の波の表現もすばらしく、潺々(せんせん)と流れる水音が幽(かす)けく聞こえてくるかのようである。
(作品解説/山種美術館)